僕は昨年ウクライナに法人を建てました。

飲食店フランチャイズを展開することを目標に法人を建てたんですが、2020年3月1日に移住し、15日頃に全ての手続きが終わろうとしているそのギリギリのタイミングでコロナに襲われ、計画を無限延期することになった次第です。

銀行の口座開設、本来なら2日もかからずに終わる予定だったんですが、多分90日ほどかかりました。その後オンラインで事業を始めようと模索をしたこともあったんですが、ウクライナはペイパルがリジェクトされるのでウクライナ独自のペイメントシステムを使わざるを得ず、そのシステムも審査を通らなければ使わせてくれず、契約書など全てウクライナ語のみの対応という鬼畜の所業だったんですが、一旦はペイメントを使えるようにして顧客を見つけることができました。ただ、ウクライナの人はお金がないのがデフォルトなので違法でもなんでもお金を払わずにできてしまうことにはお金を払わない傾向があり、食料品や衣類以外の物質的でないものに対してはなかなか厳しい目を持っている現実にも打ち当たり、ポーランドに諸事情があって移住することになり、それ以降無期限でウクライナの活動を延期しています。

ただ、ロックダウンでウクライナにいる時にBinanceの広告を大量に見かけてビットコインフレンドリーなのを知って他にすることがなかったのでビットコインで送金する方法だとかトレードについて少しずつ学んでいたので、その影響もあって利確した分に関して税金を払うところまでやったので、法人設立、移住、銀行口座開設、会計士弁護士開拓、納税まで一通りの事務を体験したことになります。

実際ウクライナへの移住はとても簡単です。驚くほど簡単なのでびっくりします。

信頼できる弁護士がいれば一発ですね。途中でクラクフに観光に行ったりするのでもはや楽しいです。

弁護士によって担当できる分野も違うので、できれば起業する分野に詳しい弁護士を探すのが一番ですが、一度弁護士を見つけて仕舞えば弁護士の知人を紹介して貰えばいいのでだいぶ楽になります。基本弁護士の友人は弁護士です。

月給4万円程度で、物価も安く、データ通信は無制限で月600円程度とかいうノマドワーカーにとっては本当にチートのような国なんですが、移住した後コネクションがないとかなりハードルが高いです。ノマドしたいだけなら6ヶ月に3ヶ月滞在するだけで全然いいと思います。ちなみにホステルの宿泊費一晩7ドル、飲食店でのパスタ5ドルとかそんな感じの物価です。

僕は知人もおらず、一人で乗り込んで全部自分で開拓したんですが、あまりお勧めしません。現地の知人を探し、助けを求めお礼を支払いきちんと現地パートナーを見つけてからチャレンジしましょう。

僕は今となっては困ったことがあればすぐに助けてくれるウクライナの知人に囲まれているのであまり問題は起きませんし、今後コロナが終わればまた事業なり投資なりするためにウクライナを訪問しようと思っています。

ウクライナは今後温暖化によって食料生産にグローバルレベルで問題が起きた時にとても重要な地になると確信していますし、基本的に政策と地政学的な問題のせいで発展が遅れているだけなのでもしそれらが良い方向に動き始めたら加速度的に発展すると思っています。今はとても安く参入できるので今のうちに痛みのない程度で投資しておいて20年後に回収するのはとても良いのではないかと思いますね。

あと、ウクライナの人とても親切で、欧州で一番居心地がよかったと感じたのもウクライナですね。

賢い人が大量に埋もれていて、けれど腐らずに一生懸命生きていて、僕にとっては無礼な態度を取ることも一度もなかったので投資するのには博打かも知れませんがとても良い国だと思っています。