仮想通貨が話題沸騰中なので今年は仮想通貨の話題多めに行きます。
ただ別に仮想通貨だけが好きという訳でもなく単に面白いし時間があるので見に行ってるという感覚なんですけどね。
では、今日はステーブルコインの話をします。
ステーブルコインとはなんぞやという方もいるかも知れないので簡単に説明すると主にUSDに価格が固定されているトークンになります。
トークンかコインかどっちなんだと突っ込まれそうですが、僕の理解ではマイニング等の作業が必要になるものがコインでチェーン状で無尽蔵に発行できるものがトークンです。
ビットコインはコインですが、ユニスワップのUNIはトークンですね。
ステーブルコインにはDAI, BUSD, USDC, USDT, PAX, FEIなどいろんな種類のものがあり、仮想通貨取引所内やチェーン状でそのまま扱えるので電脳世界においてはキャッシュより便利に扱えるというメリットがあります。
そしてここは国によって解釈が変わるので微妙なラインなんですが、仮想通貨間トレードは無課税の国もいまだに多く、ステーブルコインは法定通貨ではないのでステーブルコインに変えておいても課税の対象にならないという国も存在するみたいです。僕の知る限りにおいてはウクライナがそれに該当します。
ただそうは言っても厳密に言えばUSDのよう法定通貨と”ほぼ”等価なので解釈によっては課税の対象になりうると思います。法的解釈が全然追いついてない訳ですね。立法府はそもそもビットコインに価値がある理由も理解できてない人が多いんじゃないでしょうか。なので法定通貨にペグしているんだから、という理由から拡大解釈して課税対象にするという可能性も十分あり得る訳です。
※日本やアメリカなどはステーブルコインに変えようが何しようが課税対象になると把握しています。
そこで法定通貨にペグしないし、法定通貨の価値下落にも影響を受けない緩やかなステーブルコインの登場です。
そもそもビットコインの根幹のコンセプトとしては暴走する金融業界に待ったをかけるもので政府がきちんと規制できなかったことを強く批判する精神から創造されたと理解しているんですが、そのビットコインを測る指標が法定通貨のままだということは金融業界からの縛りを受けているということに他ならないと思うんですよね。
インフレを起こし続け価値を担保できない法定通貨からの解放をBTCを担保にしてクレジットを発行することによって成し遂げることができればビットコインという一つのアートを完成できると思うんですが、それに現状最も近い発想だと感じています。法定通貨からの解放はすごく重要なピースだと思います。
ビットコインはスマートコントラクトが使えないのでイーサリアム基盤になってしまっているんですが、FLOATやRAIがそれに該当します。
RAIはReflexerという団体がETHを担保にして発行できる3ドル程度をうろちょろしてるステーブルコインです。MakerのDAIに近いですね。ただDAIのように1ドルペグになっていません。
FLOATはFloat Protocolという匿名の4人組がクリエイトしたETHの価格に緩やかに追随するステーブルしないステーブルコインです。もはや矛盾していて意味がわからないと思いますが、実際にはステーブルコインではなくETHに非常に緩やかに連動するステーブルコインです。MKRと同じで急激な価格下落が起きた場合はBANKというガバナンストークンの保有者の価値が棄損される仕組みだったと記憶しています。
Float ProtocolはRAIもFEIも注視していて自ら比較文を書いてるので一度読んで見ることをお勧めします。
ビットコイン上でFloatの発展版が派生すれば最も最適解に近いとは思うんですが、現状ではイーサリアムがスマートコントラクトの王者になっているのでイーサリアム上の社会実験としてはかなり有益なものだと思っています。
ETHを担保にFloatを買い法定通貨のインフレをヘッジしながら普段の取引にも使える日が来るのかも知れないですね。そうなれば法定通貨はその立ち位置を脅かされかねないので全力で潰しに来ると思うんですが、インターネットを遮断するのは民主主義においてはあり得ないので政府及び中央銀行に対する盾として使えるのかも知れません。
現在Reflexerはアンガバナンストークン(運営主体を完全に消し去り完全にガバナンストークン保有者のみが運営方針を決定できるような状態に移行するためのトークン)をいろんなプロジェクトに配るキャンペーンを実施していて、情報をきちんと追えばFLXというアンガバナンストークンをGETできます。僕も少しだけいただきました。
Float Protocolは現在進行形でFLOATを発行する段階にあり、BANKというガバナンストークンをファーミングしながらFLAOTを予約できます。インパーマメントロスが激しく人にお勧めできるような状態ではなかったのですが、ETH/BANKペアの流動性をSushi Swapに提供すればBANKトークンがもらえる状態がもう何週間も続いています。5月9日あたりでフェーズ4が開始されました。詳細は以下に載せておきます。
Phase 4 will last 5 weeks, starting Sunday 9th of May at 10pm UTC and finishing on the 7th of June at 10pm UTC. The goal of Phase 4 is to incentivise the distribution of FLOAT and allow liquidity to enter the system.
If you request to withdraw from any of the pools, your entire stake is locked for 8 days and you will no longer receive rewards during this period.
Phase 4 will contain incentivised BANK-ETH sLP pool, FLOAT-ETH sLP pool, BANK-only and FLOAT-only pools. 9200 BANK are to be distributed over the 5 weeks of Phase 4 via the following distribution division:
FLOAT-ETH sLP: 1200 BANK per week (starting on 16th of May).
BANK-ETH sLP: 400 BANK per week.
BANK-only: 400 BANK per week.
FLOAT-only: 100 BANK per week (starting on the 16th of May).
FLOAT/ETHペアはインパーマメントロスが激しそうなのでリワードが大きくても手を出しづらいと思うんですが、5週間も続くのでとりあえず原資よりかは資金は増加するんじゃないかと思います。ETHをCompoundで担保にしてETHとUSDCを借りてそのUSDCを使ってFLOATを購入し流動性提供する、といった作戦が一番良いのではないでしょうか。
とりあえず5週間目一杯やれば負けはないかなと思いますし、面白い社会実験なので試してみたいなと思います。